京都プラザホテル

お知らせ

【ホテルの裏側】第2回 火災訓練

2016.10.03 UP

いつも京都プラザホテルをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

普通はお目にされることのないホテルの裏側に関するあれこれをこっそりお教えしようというこのコーナー。

第2回のお題は消防訓練です。

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ホテル火災というものは、ホテル従業員にとっては悪夢以外の何ものでもありません。

満室のお客様がゆっくりお休みされているところに、もし火事になったら?

お泊りのお客様の生命をお護りすることが私どもスタッフの使命ではあるのですが、いざというときにその役目をきちんと果たせるのか?

初期消火は? 避難誘導は? 手順は正確に覚えているか?

また、それを慌てず騒がず、冷静に実行できるのか?

稀に誤って警報が鳴ることがあるのですが、そのたびにホッとしているのが嘘偽りのない本心です。

 

しかし、そうした及び腰な態度では、ほんとうの火災の際にお客様の安全を確保することができるわけがありません。

「備えあれば憂いなし」

「練習でできないことが本番でできるはずがない」

そのような言葉があるように、事前にどれだけ準備をしたかということが、最終的に違いになって現れるものです。

 

そのため、私どもは、地区の消防署の指導の下、年に数回の火災訓練を行っております。

それも、毎回異なるスタッフが参加して、全員の防災意識と練度を高めるようにしています。

 

そんな火災訓練がこの9月の末日にも行われました。

 

滞在中のお客様にはあらかじめ火災訓練が行われる旨をお報せして、チェックアウトとチェックインに影響のないお昼前の時間帯を選んで、消防署の係官の立ち会いをいただき、さあ、スタートです!!

 

今回は深夜に本館の4階から出火したというシナリオで、まず事務所でアラームが鳴り響きます。

当直のスタッフは3名。

1人は仮眠中という想定なので、そちらを叩き起こしてから、初期消化と避難誘導に必要な装備(マスターキー、携帯電話、懐中電灯、バール)を揃え、火災受信機の制御盤で出火位置を確認。

時間帯責任者を指令役として後に残して、2人で警報のあった階に急行します。

もちろん、エレベーターを使うわけにはいきませんので、非常階段をダッシュで駆けあがります。

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4階に到着すると、すぐさま出火部屋を確認。

消化器を持ち、姿勢を低くして、温度を確認してからドアをゆっくりと開け、室内に入って、在室されているお客様に非常階段から速やかに避難していただくように指示します。

それが完了すれば、初期消火です。

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10秒間、消化器から薬剤を噴射。

その間、秒数を口に出してカウントします。

しかし、消火失敗!(ここで消えてしまったら、訓練になりませんので)

 

ということで、さらに消火栓を使って二次消化を試みます。

こちらは30秒。

同様にカウントしますが、またしても消火失敗!(ここで消えてしまったら……以下同文)

 

初期消火で消しとめることができませんでしたので、いよいよ避難誘導に移ります。

 

ところで、1人が消火を試みている間、もう1人が何をしているかと言えば、携帯で事務所に状況を逐一報告しています。

そして、事務所に残った指令役は、消防署に通報をしてから、館内放送でお客様に本館の4階で火災が発生したことを告げ、スタッフの指示に従い、落ち着いて避難するようにと伝えます。

 

避難誘導は出火階から、2人で全ての部屋のドアをノックして開け、中のお客様を2箇所ある非常口から避難するように指示をします。

その際、バスルームのドアも開け、誰か残っていないか確認することも忘れないようにします。

そうして、出火階の避難誘導が完了すれば、2人それぞれに、直上階とその1つ上の階に向かいます。

 

それらの階でも同様に、全ての部屋のドアを開け、バスルームのドアも開け、「火事です!」と叫び、落ち着いて逃げるように呼びかけながら、避難誘導を続けます。

直上階とその1つ上の階の避難誘導が終われば、非常階段をダッシュで駆け下り、避難先の駐車場に集合します。

 

下では館内放送を終えた指令役が待ち構えていて、そこで3人が合流。

無事に避難されたお客様を滞在者リストで照合。

逃げ遅れたお客様がいないかを点検します。

その後、到着した消防隊員に状況報告をして、引き継ぎをします。

そこまでしたところで、ようやく訓練は終了となります。

 

このシナリオでの時間的な目標は7分だったのですが、いろいろあって9分弱を要してしまいました。

通常10分ほど掛かるということで、遅いというほどではなかったのですが、やはり、目標を下回ったのはまだまだと言うしかありません。

もっともっと訓練を繰り返す必要があることを実感いたしました。

(ちなみに、シナリオは違いますが、前回の訓練では8分強のまずまずのタイムでした)

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それに、実際の火災では、全館の避難誘導が必要なので、こんなに簡単には行きません。

その点でも、課題は多いと言えます。

 

このように、京都プラザホテルでは、私どもスタッフは見えないところでも、お客様の安全で快適なご宿泊を保証するために奮闘しております。

あくまで基本的な業務の範疇ではございますが、お知りおきいただけましたら幸いでございます。

 

 

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